Photo gallery(61)

撮影地:
シパダン島(マレーシア)
撮影機材:
Nikon F801
トリエステ801 ハウジング
SIGMA 90mm MACRO
撮影データ:
フィルム:RVP、絞り:F2.8、シャッター速度:1/500秒
自然光
撮影秘話:
一般的に、マクロレンズで魚を撮影する時は、絞り込んで(被写界深度を深く)、 ストロボ光を当てて撮るのが普通です。
一方、人物のポートレート写真では、レンズの開放ボケを利用し背景処理をする手法 (つまり、ごちゃごちゃした背景にはピントを合わせない)が普通です。
水中でも、魚のポートレート写真という発想をすれば、絞りを開放して背景をボカす 撮影法がもっと広く行われてもよいのではないでしょうか。

この写真は、南国の強烈な太陽光下、水深1mの白砂の水底で撮影した ものです。
ISO50のベルビアでも、開放絞り(F2.8)でも、1/500秒〜1/1000秒のシャッター 速度になります。
マクロ撮影の場合、手ぶれが非常にシビアになりますから、ストロボを使うか 高速シャッタースピードで撮影しなければなりません。
この場合、充分な高速シャッタースピードが得られたので、ストロボは使用 しませんでした。また、高速シャッタースピードではストロボが同調しないので 状況によりどちらかの方法を選択するしかありません。

また、この写真のもうひとつのポイントは、できるだけ”ハイキー調”になる よう適度な露出の決定です。
露出計を慎重に見ながら”プラス2EV”前後がベルビアの場合適当だと思います。 ただし、測光の仕方には個人差がありますので、僕の”プラス2EV”という データが、皆さんに当てはまるかどうかはわかりません。

ところで、F801の露出偏差表示は、プラスマイナス2EVまでグラフ表示され ましたが、F90ではプラスマイナス1EVまでしか表示されなくなってしまいま した。とても不便です。
個人的には、プラスマイナス3EV欲しいと思っています。


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