- 撮影地:
- シパダン島(マレーシア)
- 撮影機材:
- Nikon F801
- トリエステ801 ハウジング
- SIGMA 90mm MACRO
- 撮影データ:
- フィルム:RVP、絞り:F2.8、シャッター速度:1/500秒
- 自然光
- 撮影秘話:
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一般的に、マクロレンズで魚を撮影する時は、絞り込んで(被写界深度を深く)、
ストロボ光を当てて撮るのが普通です。
一方、人物のポートレート写真では、レンズの開放ボケを利用し背景処理をする手法
(つまり、ごちゃごちゃした背景にはピントを合わせない)が普通です。
水中でも、魚のポートレート写真という発想をすれば、絞りを開放して背景をボカす
撮影法がもっと広く行われてもよいのではないでしょうか。
この写真は、南国の強烈な太陽光下、水深1mの白砂の水底で撮影した
ものです。
ISO50のベルビアでも、開放絞り(F2.8)でも、1/500秒〜1/1000秒のシャッター
速度になります。
マクロ撮影の場合、手ぶれが非常にシビアになりますから、ストロボを使うか
高速シャッタースピードで撮影しなければなりません。
この場合、充分な高速シャッタースピードが得られたので、ストロボは使用
しませんでした。また、高速シャッタースピードではストロボが同調しないので
状況によりどちらかの方法を選択するしかありません。
また、この写真のもうひとつのポイントは、できるだけ”ハイキー調”になる
よう適度な露出の決定です。
露出計を慎重に見ながら”プラス2EV”前後がベルビアの場合適当だと思います。
ただし、測光の仕方には個人差がありますので、僕の”プラス2EV”という
データが、皆さんに当てはまるかどうかはわかりません。
ところで、F801の露出偏差表示は、プラスマイナス2EVまでグラフ表示され
ましたが、F90ではプラスマイナス1EVまでしか表示されなくなってしまいま
した。とても不便です。
個人的には、プラスマイナス3EV欲しいと思っています。
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