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撮影地:
宮古島 八重干瀬
撮影環境:
水深:10m、透明度:15-20m前後、時間帯:夕方、天候:薄曇り
撮影機材:
Nikon F90、SEA&SEA NX-90 proハウジング
Nikon AiAF60mm Micro
SEA&SEA YS-60 x 2(フィルター無し)
撮影データ:
フィルム:RVP(+1増感)、絞り:F11、シャッター速度:1/8
ストロボ調光:YS-60 x 2灯 FULL発光
撮影秘話:
宮古島の八重干瀬です。ご存知だと思いますが、1998年の夏以降、世界的に(特に 東南アジアから沖縄方面)珊瑚の白化現状が発生し、イソギンチャクも例外ではあり ませんでした。白化現状は環境保護の面では危惧すべき現象ですが、白化した珊瑚や イソギンチャクに水中で直面するとその美しさに感動してしまいます。これを撮影し た1998年の10月下旬は、ほぼ100%のイソギンチャクが白化しているという状態でした。
この写真のポイントは、スローシャッターです。スローシャッター(1/8秒)により 自然光によるやわらかさ(ぶれによるやわらかさ)を加味することができます。
スローシャッター&ストロボ調光のポイントは、自然光分の露光を考慮して、ストロボ調光 をやや弱く当てる事です。理屈的には、自然光分の−1EVとストロボ調光分の−1EVを 足してプラスマイナス0EVでちょうど適正になる、という考えです。
また、このような被写体(逃げない被写体、白っぽく露出の決定が難しい被写体)では 撮影条件を変えて何カットも撮ることで、失敗を無くし、かつ、より良い作品を得る 手法だと思います。この時も、私はシャッタースピードを1/125から1/2までいろいろ 変え(絞りやストロボの距離も微妙にいじる)、またレンズもワイドとマクロと2通り で撮影しています。この時のワイドの写真は、また今度登録する予定です。

余談ですが、この場所は、宮古島で初めて「ホムラハゼ(スパイクフィンゴビー)」 が発見された根のすぐ隣にあります。ビデオで撮影する為の待ち時間の間に、この クマノミを撮っていました。「ホムラハゼ」はビデオでしか撮っていない為、残念なが ら写真はありません。この根の場所は、バウハウスの淵上さん、24ノースの渡真利さん にお願いすれば、案内してくれるかもしれません。


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