ここは、イフルのハウスリーフです。桟橋横の砂地には、コバンアジや
イスズミが餌付けされているせいもあり、ダイバーが入ると沢山寄って
きます。
私がモルジブに通う最大の理由は、ダイビングをしなくても、ビーチから
海に入ればこういう風景に当たり前のように出会えるという所ですね。
撮影のポイントは、なんといっても強力な太陽光線と白い砂地といった
環境下での露出決定です。一般的に白い被写体は、カメラ内蔵のTTL
露出計の指示に対し+1〜+2絞り補正といわれてます。カメラの露出計
の癖や撮影者の測光の癖があるので、+1〜+2絞りといったあいまいな
数値になってしまうのですが、私の場合、いろんな方向に向けて測光して
、一番プラスに振り切って+2〜2.5、水平方向で+0.5〜1、を
目安にしています。
ポジフィルム(よく使うベルビア)の特性として、+2.5絞り以上では、白飛びし
+1〜+2絞りの間で、明るい中での白のディーテールが再現されるという
認識で撮影にのぞめば、だいたいちゃんと撮れているものです。
あと、よくある失敗として、魚が沢山寄ってくるので、撮影中は
夢中になってシャッターを押してしまうものですが、無秩序に群がる
魚って、絵(構図)として散漫になってしまいます。
また、肉眼ではあまり気にならない砂地に点在する珊瑚の瓦礫や石も
出来上がった写真でみると結構気になるもので、撮影する時は、極力
珊瑚の瓦礫や石が無い場所を選ぶべきですね。満潮前後に干潮時の
波打ち際あたりで撮影するのが、砂地の背景としていちばん綺麗だと
思います。